医療機器:
静脈カテーテル
被告:製造業者,販売業者
原告:患者
事故概要
被告:医療機器の製造・供給者 1982年に、被告が供給したカテーテルが原告の左腕に挿入された。これを抜去する際に医者が、当該カテーテルが原告の脇の下のところで折れていることに気付いた。このため、破片した部分を胸郭から除去するため、複雑な外科手術が必要となった。
原告側主張
当該静脈カテーテルは製造上の欠陥があったと主張。
被告側抗弁
被告は、医者の医療過誤が原因でカテーテルが折れたと主張。さらに、当該カテーテルは親会社(holding company)が供給したもので、自分は一部の部品をつけ加えたにすぎないので、製造者とは言えないと主張。
判決の結論
1万マルク(慰謝料部分に対する損害賠償金),当該カテーテルの破損によって将来生じる金銭的および非金銭的な全ての損害に対して被告は賠償義務を負うと判決された。
裁判所
【裁判所】ザーブリュッケン高等裁判所(裁判所番号5 U 48/86)
その他
【原告側主張】当該静脈カテーテルは製造上の欠陥があったと主張。【被告側抗弁】被告は、医者の医療過誤が原因でカテーテルが折れたと主張。さらに、当該カテーテルは親会社(holding company)が供給したもので、自分は一部の部品をつけ加えたにすぎないので、製造者とは言えないと主張。
判決年:1987
国:ドイツ
掲載日
調査年
1996年
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