医療機器:
消毒装置
被告:製造業者
原告:研究者
事故概要
被告:White Consolidated Industries 研究助手の原告が、使用済みの実験器具を真空消毒装置の高圧消毒室の台車式の棚に乗せて消毒を開始するためにドア(引き戸)を閉めようとしたところ、ドアが棚に引っかかって閉まらなくなった。そこで原告が台車を押してドアから外したところ、ドアが彼女の腕を挟む形で強く閉まり、200度以上の高温になっていた鉄製の高圧消毒室に原告の腕を7~10分間押しつけた。(負傷程度不明。かなりの大火傷?)
原告側主張
当該装置の電源を切った場合に内部の圧力が上昇し続け、ドアを「弾丸のように」急激に閉めてしまうという設計上の欠陥、および、この危険性について警告が無かったという警告上の欠陥も主張。本件の事故後に、電源を切った後に圧力を逃がすように設計変更がされたという証拠あり。
被告側抗弁
不明
判決の結論
被告敗訴。損害賠償額109万753ドル。 被告は機械工学の技術者と安全技術者を専門鑑定証人として起用。原告も機械工学の技術者と、調査および法廷証言担当の技術者(forensic engineer)を原告・被告双方で同意して起用
裁判所
【裁判所】カリフォルニア州ロサンゼルス郡地方裁判所(裁判所番号C1751169)
その他
【原告側主張】当該装置の電源を切った場合に内部の圧力が上昇し続け、ドアを「弾丸のように」急激に閉めてしまうという設計上の欠陥、および、この危険性について警告が無かったという警告上の欠陥も主張。本件の事故後に、電源を切った後に圧力を逃がすように設計変更がされたという証拠あり。【被告側抗弁】不明
判決年:1991
国:アメリカ
掲載日
調査年
1996年
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