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医療機器: カテーテル

被告:製造業者     原告:患者

事故概要
被告:Davol, Inc.(製造者) 原告が化学療法による治療を受けている間に、中央静脈用カテーテルが挿入されたが、1988年6月になって原告はカテーテルを生理食塩水で洗浄する際に、焼けるような痛みを訴えるようになった。そして2年後の健康診断時の胸部レントゲン検査で初めて、カテーテルが破損して6インチほどの部分が体内に残っているのが発見され、1990年5月2日に外科手術によって問題なく除去された。但し、その際外科医が、カテーテルが正常に体内に挿入されていたか否かを確認したという証拠は無い。

原告側主張
原告は当該カテーテルに欠陥があったと主張したが、最初にカテーテルを(化学療法をした医者)には賠償請求しなかった。

被告側抗弁
被告は製品の欠陥を否定。外科医の挿入の仕方が悪く、骨と骨の間に挿入したため骨が鋸のように作用してカテーテルを切断したのが原因であると主張。

判決の結論
被告勝訴。当該破片は切断面がギザギザになっており、同様な形状が、外科医の挿入方法が悪く骨で切断されたという典型な例として医学書に載っており、これが被告勝訴の決め手になった。 Trial前の原告の要求額は10万ドル。被告側の提示額は5000ドルであったが、この提示額はTrialが開始された当日に撤回された。

裁判所
【裁判所】ミズリー州東部地区連邦地方裁判所(裁判所番号92CV2515 JCH)

その他
【原告側主張】原告は当該カテーテルに欠陥があったと主張したが、最初にカテーテルを(化学療法をした医者)には賠償請求しなかった。【被告側抗弁】被告は製品の欠陥を否定。外科医の挿入の仕方が悪く、骨と骨の間に挿入したため骨が鋸のように作用してカテーテルを切断したのが原因であると主張。

判決年:1994     国:アメリカ


掲載日

調査年 1996年


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