医療機器:
外科手術用ノミ
被告:製造業者
原告:患者
事故概要
被告:外科手術用製品の製造者 1973年に、原告は被告が供給(deliver)した手術用ノミを使用した鼻の手術を受けたが、その際にノミの先端が破損して原告の肺の中に入ってしまった。このため、原告は胸郭の切開手術により破片を取り出さざるを得なくなり、判決が出された時点でも、この手術の後遺症に悩まされていた。
原告側主張
被告の製品には欠陥があり、設計・製造上の過失があると主張。
被告側抗弁
事故の原因は偏に医者の医療過誤によるものであると主張。
判決の結論
1万マルク(慰謝料部分に対する損害賠償金),ノミの先端の破損によって生じた損害および将来生じる損害の全てに対して被告は賠償義務を負うと判決された。
裁判所
【裁判所】デュッセルドルフ高等裁判所(裁判所番号4 U 154/77)
その他
【原告側主張】被告の製品には欠陥があり、設計・製造上の過失があると主張。【被告側抗弁】事故の原因は偏に医者の医療過誤によるものであると主張。
判決年:1978
国:ドイツ
掲載日
調査年
1996年
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