医療機器:
外科手術用ドリル
被告:製造業者,病院
原告:患者
事故概要
被告:Bodman & Shurtleff, Inc.(製造者)、Boulder Community Hospital(病院) 1972年に原告が頭蓋骨に穴を開ける外科手術を受けた際、手術用ドリルに不具合が発生して脳を傷つけ脳の動脈を切り取ったため、原告は激しい発作を引き起こすようになった。
原告側主張
被告(病院)の掃除と組立が不適切なためにドリルに不具合が生じたのが事故の原因。製品には設計上の欠陥がある。
被告側抗弁
被告側(製造者と病院)は、原告の大出血はドリルが脳を傷つけたためではなくて、原告の脳の血管が奇形をしていてそれが破裂したために生じた者であると主張。さらに、製造者は、もし適切に掃除、組立、給油していればドリルに不具合が発生することは無いと主張。一方、病院は、同様の事故が多くの病院で発生しており、製造者は使用する人間が犯す過ちの要素を十分考慮しないで製造していた可能性を示唆。
判決の結論
通常賠償金450万ドル(被告2者が連帯して賠償),懲罰的賠償金150万ドル(製造者に対してのみ) Trial前の原告の要求額は195万ドル。被告は両者合計で30万ドルを提示。
裁判所
【裁判所】コロラド州ボルダー郡巡回地方裁判所(裁判所番号83-CV-1164-5)
その他
【原告側主張】被告(病院)の掃除と組立が不適切なためにドリルに不具合が生じたのが事故の原因。製品には設計上の欠陥がある。【被告側抗弁】被告側(製造者と病院)は、原告の大出血はドリルが脳を傷つけたためではなくて、原告の脳の血管が奇形をしていてそれが破裂したために生じた者であると主張。さらに、製造者は、もし適切に掃除、組立、給油していればドリルに不具合が発生することは無いと主張。一方、病院は、同様の事故が多くの病院で発生しており、製造者は使用する人間が犯す過ちの要素を十分考慮しないで製造していた可能性を示唆。
判決年:1992
国:アメリカ
掲載日
調査年
1996年
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